序——一輪の花が、咲いた日

「Hidden Garden」は、私たちONOにとって、大成功を収めました。期待と不安が入り混じる中で迎えたこの日、思い描いていたように進まないこともあり、悔しさや焦りを感じる瞬間も数え切れないほどありました。それでも、最後まで歩みを止めずにいられたのは、私たちだけの力ではありません。
S.T. Dupontという世界的ブランド、そしてマリアージュ フレールという歴史ある場所で紡ぐことができたこの一日は、ONOの歴史に深く刻まれる、大切な一ページになりました。
第一章——ジュエリーの先にある、本当の価値
ONO alchemyは、ジュエリーを創っているブランドです。けれど、私たちが本当に大切にしている価値は、ジュエリーそのものではないと思っています。
お客様お一人おひとりが主役になれる体験。人生や未来を、少しでも豊かにしてくれる物語。何かに一歩踏み出す勇気。誰にも見えないところで、日々黙々と積み重ねてこられた努力に、そっと光を当てること。そうした思いを胸に、モノと体験、そしてONOを信じてくださる皆様との、心と言葉のふれあい、コミュニティを育んでいくこと——それこそが、ONOにとって、何よりも大切な価値だと信じています。
一つのジュエリーとの出会いが、ある方の中で、何かを静かに動かす。動いた何かが、また別の誰かへと伝わっていく。私たちはこれを「Chain Reaction of Beauty(美の連鎖反応)」と呼んでいます。
Hidden Gardenという名前には、まだ小さな一輪であっても、そこから大きな庭が育っていくように、という願いを込めていました。
第二章——お一人おひとりの顔を見つめた、あの瞬間

会が始まり、オープニングのご挨拶に立たせていただいたときのことを、思い出しています。まだ一週間ほど前の出来事なのに、あの数分間だけは、記憶の中で驚くほど鮮明な色を保っています。
集まってくださったお一人おひとりの顔を、順番に見つめさせていただきました。ある方と目が合った瞬間、初めてお会いしたポップアップ会場でのことが、ふと胸によみがえりました。
また別の方と目が合った瞬間には、初めてジュエリーをお選びいただいたときの、あの緊張と喜びの入り混じった表情を、思い出さずにはいられませんでした。お一人、またお一人と目が合うたびに、これまでの出会いの記憶が、次から次へとこみ上げてくるのです。
気がつくと、言葉に詰まっていました。皆様がこうして集まってくださったこと、ONOというブランドを選び、信じ、育ててくださったこと。
その事実の重みに、胸がいっぱいになり、涙をこらえることができませんでした。あの涙だけは、偽りのない、心からの感謝の表れだったのだと思っています。
第三章——一人では見られなかった景色
当日の運営で、私たちが何よりも大切にしたのは、S.T. Dupont、マリアージュ フレール、ONOという三つの異なる文化を持つチームが、一つの目的だけを見据えることでした。お客様に、本物の体験をしていただくこと。
そして会場を後にするとき、心から「来て良かった」「心が豊かになった」「ONOを信じて良かった」と感じていただき、笑顔でお帰りいただくこと。
三社それぞれに、大切にしてきた歴史があり、育ってきた文化があり、物事の進め方がありました。その違いを乗り越え、一つの体験として編み上げていく作業は、決して簡単なものではありませんでした。
それでも、会場へ足を運んでくださったお客様が、あたたかい笑顔や言葉で背中を押してくださいました。
そして、最後まで同じ想いを胸に走り続けてくれたスタッフ一人ひとりの存在が、どれほど心強かったことでしょうか。一人では決して見ることのできなかった景色を、皆様とだから見ることができました。
第四章——頂いた声と、向き合い直した自分たち

7月12日の夜が終わったあと、ご参加くださった皆様から、たくさんの率直なお声を頂戴しました。私たちはその一つひとつに、真摯に向き合いました。
お褒めの言葉はもちろん、まだ至らなかった点についての厳しいご指摘も、S.T. Dupont様、マリアージュ フレール様、そしてONOのチーム全員で、逃げることなく、正面から受け止めました。
そこから7月19日までの日々は、私たちにとって、徹底的な自己分析と学び直しの時間になりました。リッツ・カールトンをはじめとする、最高峰のホスピタリティを描いた書籍を、何冊も読み返しました。社外の専門家にもアドバイスを求め、多くの示唆を頂きました。ブランドは、順風満帆な日だけで育つものではありません。苦しさや葛藤、何度も反省を重ねながら、その先にある景色を信じて進み続けることで、本当の強さを手にしていくのだと思います。
第五章——支えという光、そしてONO family
正直に申し上げると、この道のりは、決して穏やかなものではありませんでした。異なる文化、異なる価値観、異なるコミュニケーションのかたちを持つ者同士が、一つの理想に向かって進もうとすれば、そこには当然、乗り越えるべき壁があります。
眠れないまま、朝を迎えたことも一度や二度ではありません。
そんな時、いつもそばで支えてくれたのは、信頼する友人や家族でした。早朝であっても、深夜であっても、変わらずに声をかけ、話を聞き、寄り添ってくれました。
そして、そんな私たちを、さらに温かく支えてくれたのが、ONO familyの皆様でした。7月19日の夜、正式にはご招待できなかったにもかかわらず、7月12日にご参加くださったお客様の中から、「少しでも力になりたい」と、自ら手を挙げてくださった方々がいらっしゃいました。司会として、バイオリンの生演奏として、写真撮影として、まるでご自身のイベントであるかのように、真心を込めて支えてくださったのです。
終章——一輪の花は、やがて大きな庭になる

Hidden Gardenでいただいた出会い、応援、そして信頼を胸に、ONOはまた新しい一歩を踏み出します。新たな始まりがスタートしました。
この日咲いた一輪の花は、やがて大きな庭となり、多くの人の人生を彩る存在へと成長していきます。8月29日から9月8日には仙台藤崎百貨店でのポップアップを、9月26日にはONO alchemy創業3周年のパーティー・レセプションを予定しております。ジュエリーという枠だけにとどまらない、日本の美・芸術・伝統とONOが交わる新しい体験も、これから育ててまいります。
いつか「Mikimoto、Tasaki、そしてONO」と、皆様に並べて思い浮かべていただけるブランドになるまで。日本の美を、品格と矜持を持って、世界へ届けてまいります。
支えてくださったすべての皆様へ、心からの感謝を。そしてこれからも、Mark the moment。Boundary has no limit——境界に、限りはありません。ONOは、皆様とともに、新しい歴史を刻み続けます。ありがとうございました。
— 一輪の花は、まだ咲き始めたばかり —
Comments
先日は素敵なパーティーに親子でお招きいただき、誠にありがとうございました。
創業3年目にして、このような歴史ある素晴らしいブランドとコラボレーションできること、ONOファミリーの一員として感無量に思っております。
心から感動する、誠に素晴らしい時間を過ごさせていただきました✨
皆様が口々に「ONOのジュエリーは魅力的なものばかりで、少し背伸びをしてでも手に入れたくなる。けれど、後悔したものはひとつもない」とおっしゃっていたのがとても印象的で、深く共感いたしました。
改めまして、先日は素晴らしいひとときを本当にありがとうございました🦋💐
素敵な、お便りありがとうございました。一歩一歩、着実に進んでいますね。一輪の花でも、集まれば、それだけでも素敵💐 日本の良さを体現できるブランドになってくださいね。そして来月のポップアップ応援しています!! いつか、以前や、三越でもポップアップ開催してくださいね。まだまだ暑い日々が続きます。あまりご無理をなさらずお過ごしください。